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Webサイト構築 プロジェクトの成功を決める鍵

目指すべき2つのターゲット、プロジェクトの「ユーザー」と「成果」を明確にする。サイト構築の流れの中でもっとも重要かつ困難な段階です。

しかし、これがプロジェクトの指針となり、ここで決めた指針がプロジェクトの成功のすべてを握るのです。

サイト構築は戦略にかかっている

ユーザーの流れにおけるスタート地点をトップページに限定して設計を行っていた時代から、現在はユーザーにとってのトップぺージは検索エンジンに変わっています。

それに伴い、Webサイトにおける戦略が以前にも増してWebサイトの設計に大きな影響を与えています。

明確な「ユーザー設定」と、そのユーザーにどうしたら満足してもらえるかの検討が必要不可欠です。

つまり、Webサイトの設計は、戦略にかかっていると言っても過言ではありません。

サイト構築の新しい情報設計手法

キノトロープのメソッド「ユーザー体験シナリオ」は、Webサイトにおいてお客様に最適な情報設計をするための手法です。「ユーザー体験シナリオ」こそが、サイト構築における最も重要なポイントと言っても過言ではありません。

これを作ることにより、クライアント企業がユーザーに提供しなければならない情報内容やサービスが明確になります。

現状把握がクライアント企業側からの視点だとすると、これをさらにユーザー視点から再検討する手法でもあります。

ユーザー体験シナリオとは、人間が「作る」ものではなく、人間の平常的な活動から「抽出する」ものです。

ユーザーが「本来成し遂げたいこと」に対して、「リアリティ」のあるシナリオを抽出することがポイントです。

また、ここで同時に考えておかなければならないことがもう1つあります。

それは、ユーザーのステータスを潜在ユーザーからロイヤルユーザーまでの間で整理し、どこをターゲットユーザーとするのかを決めることです。

これを決めたら、ユーザーにステップアップをしてもらうために、それぞれのレベルで何をすべきかを整理していきます。

あるべきWebサイトを設計する

あるべきWebサイトとは、予算や納期を考えないで、ユーザー体験シナリオを完全に実現させたWebサイトのことです。

最終的な目的地の想定がないサイト構築は、コストや納期に影響されて、結局デザインの改修程度にしかならない場合が多いものです。

Webサイトを確実に進化させていくためには、あるべきを作ることは必要不可欠な作業です。

サイト構造は、メンバーが勝手に頭の中で描くというあいまいなものではありません。

あるべきWebサイトの構造図は、どんなWebサイトができるのかを共通のイメージとして持つための必須アイテムです。

画面がどう推移して、ユーザーはそのWebサイトをどういった流れで見るのかを考えます。そして、業務自体はどう進むかを実際に目で見える形で共有しなくてはいけません。

Webサイトの全体像を俯瞰して見える化し、イメージを把握します。

こうした設計図があると、追加情報や変更が発生しても、矛盾や支障がないかを瞬時に把握することが可能です。

サイト構築時に効果測定ポイントを決める

企業活動では常に何らかの成果を求められます。

企業活動の一部として維持・継続するからには、Webサイトも「成果」が求められて当然です。

何を「成果」とするかはビジネスの視点が欠かせません。「成果」とはつまり、Webサイトの目的そのものなのです。

単なる「ページビュー」「アクセス数」「検索順位の上位表示」は、ビジネスの視点で見た場合、それだけでは何の意味もありません。

ページビューはユーザーが迷子になったら増えますし、アクセス数の内訳が来てほしくない人ばかりであればトラフィック負荷でしかありません。検索エンジンに上位表示されても、訪れたユーザーの意に添わなければ逆営業になってしまいます。

効果測定の元になるのは仮説です。

仮説なき検証は日々変化するユーザーのニーズに継続的に対応し成長するWebサイトを成し得ることはできません。それでは、公開が目的のプロジェクトになってしまいます。

効果測定のポイントは「ユーザー体験シナリオ」から導きだすことができます。

成果達成の可否結果を社内で共有することにより、関係部署だけでなく、社員が興味・関心を示し、積極的にかかわってくれたり、Webにかかわる作業が「業務」とみとめられやすくなったり、予算計画や運用計画が立案しやすくなるなど、運営における効果も生まれます。